内田 純司

鉄鋼業は、人々の生活にかかわる広範囲な産業分野に鉄鋼製品を供給する基盤産業であります。国内の粗鋼生産量は年間およそ1億2千万トン、鉄は自動車・船舶・ビル・鉄塔などの素材として使用され、様々な形で我々の社会を支えています。

そして、一旦使命を終えた鉄は、鉄スクラップとして分別・回収され、電気炉で溶融・再生することによってリサイクルされ、新しく我々の社会に送り出されます。年間およそ1億2千万トン生産される鉄のうち、約3割はスクラップから再生された鉄であり、この鉄のリサイクルを事業としているのが、電炉メーカーであります。

鉄スクラップは、天然資源に恵まれない日本にとって大変貴重な資源であり、当社は、この限りある地球資源のリサイクルを通じて資源循環型社会を構築することを使命として、事業を展開しております。

当社は、新日鐵住金グループの中核電炉メーカーとしての役割を担い、常に一般形鋼のリーディングカンパニーとして業界発展に貢献しております。

生産拠点として、大阪の大阪恩加島工場・堺工場、熊本の西日本熊本工場の3工場の他、グループ会社である日本スチール株式会社(大阪府岸和田市)及び東京鋼鐵株式会社(栃木県小山市)を有し、年間約110万トンの鉄スクラップをリサイクルし、新しく社会に還元しております。

鋼材の製造品種は、建設・産業機械等に主に使用される山形鋼・溝形鋼を代表として、建築・土木用の異形棒鋼、エレベータガイドレール、その他、平鋼、角鋼等、多種多様にわたっております。

当社では、エレベータガイドレールや軽レールに代表される高付加価値製品の製造など、高寸法精度・良表面品位・高強度などの「ハイエンド化」に積極的に取り組むとともに、優れた品質とデリバリーで支える「大阪製鐵ブランド」を一層強固なものにし、多様化するお客様のニーズへ常に的確にお応えする製品をお届けしていく所存であります。

地球環境保護が世界の共通テーマとなった21世紀、大阪製鐵は環境保全活動と企業活動との両立を実行することに加え、これからもより高品質の鉄を社会へリサイクルし、人々の豊かな暮らしの創造を支えるため、弛まぬ努力を継続してまいります。

大阪製鐵に、一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。

大阪製鐵株式会社 代表取締役社長
内田 純司